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子どものための部活動の社会体育化~現場の先生方にもできること~

みなさん、おはようございます、こんにちは、こんばんは!

たかしです!

 

前回僕が投稿したブログは、部活動の社会体育化についての投稿でしたが、今回もそのことについて書きます。

 

 

みなさん、部活動についてどのようなイメージを持っていますが?

また、部活動を社会体育(学校外の団体の活動)へ移行することについてどのように考えられますか?

賛成ですが?反対ですか?

また、その理由は何ですか?

そういったインタビューをたくさんの方にさせていただいています。

このような記事を書いてるぐらいなので、僕はもちろん賛成です。

 

 

でも、これって先生の働き方改革という側面があることは大きいのですが、そういった理由だけではありません。

 

部活動を社会体育へ移行することは、スポーツがしたい子どものためでもあるのです。

 

先日Facebookで西川先生はこのような投稿をしました。

 

https://www.facebook.com/jun24kawa/posts/3313869162013432

 

西川先生が描いている未来は、部活動が全面的に廃止され、スポーツがしたい、趣味がしたいという人は学校の外でやればいいという未来です。 

この意見にはきっと賛否両論あると思いますが、ほっておけば部活動は無くなってしまいます。少子化や強制部活動の廃止の影響により、そもそも競技をする人数が足りないことにより、すでに部活動の統廃合は始まっています。

 

高校に至っては、部活動をせずにアルバイトをするような生徒が年々増えているそうです。

部活動を残したくても残すことはできないんです。

この現状を打破するためには、部活動を社会体育に移行するしかないんです。

 

 

部活動が無くなってしまった時、スポーツがしたい子どもはどうすればいいのでしょうか?

スポーツの指導がしたくて先生になった人はどうすればいいのでしょうか?

社会体育はその人たちの受け皿となる存在でもあります。

 

 

社会体育への移行の利点はこれだけではありません。

 

 

まず、競技の専門の指導者が指導できるという事です。

僕の友人で、陸上をしていた人がいるのですが「なんでやったことない人に教えられなあかんねん、、、」と思っていたそうです。

まぁ、そうですよね、、、。

中には本気で競技がしたい子どももいるはずです。

でも、現状の部活動では、競技を決めたらもう教わる先生は決まっています。

それが、部活に熱心な先生であっても、そうでない先生であってもです。

 

 

また、子どもの安全性も確保することが出来ます。

そりゃあ当たり前です。

体育の先生でもない、専門の競技でもない先生が顧問をする部活動より、専門の指導者が指導するチームの方が安全性が確保されることは目に見えています。

 

指導者側からしてもこれはありがたい事のはずです。

インタビューをした人の中には「野球をしたことが無いのに野球部の顧問をしたことがある。もちろん、ノックなんて打てないのに試合前にはキャッチャーフライを打たないといけない。打てるわけないのに、恥ずかしかった、、、」と苦悩を打ち明けてくれた方もいらっしゃいました。

 

 

次に、社会体育への移行によって、目的によってどの団体に入るか選ぶことができるようになります。

学校部活動の良くない所は、教員側もこども側も、保護者にとっても部活動に求める物は違ってくるのに、学校部活動というものの目的は変わらない事です。

具体的に言えば、仲間と交流がしたい、競技力を高めたい、趣味でスポーツがしたい等です。

現状の部活動では、様々な目的の子どもが混在しているため、トラブルの原因にもなってしまいます。

これが、社会体育になると、仲間と交流することが目的の団体、競技力を高めるための団体、趣味でスポーツをする団体など、沢山の団体の中から目的に合わせて入る団体を選べるようになります。

もちろん、どこにも所属しないというニーズも満たすことができます。

 

 

さらに、地域のコミュニティづくりの場にもなります。

学校外の団体という事は、他の学校からも仲間が集まるため、地域のコミュニティが広がります。

また、そのコミュニティの幅は縦にも広く、小学生~大学生、また一般の方や年配の方まで所属することが出来ます。

そこに集まるのは野球がしたい人だけでなく、他の競技がしたい人も集まり、中には競技関係なく参加できる体つくりのプログラムがあったりもします。

そんなコミュニティであれば、多様な仲間を地元に作ることが出来ます。

 

その形を実現しているのが、総合型地域スポーツクラブというところです、

興味がある方は調べてみて下さい。

意外とたくさんの地域にあるんですよ!

 

防犯の面でも、地域の方々が子どもの顔を覚えてくれている。

これだけでもかなり防犯性に長けた地域になるのではないでしょうか?

 

僕自身、小学校、中学校と学校外のチームで野球をしてきましたが、実際にそこでできた仲間と今でもつながっていますし、中学校、高校までそうやってたくさんの仲間が地元にできたとしたら、とても暖かい地域になると思いませんか? 

 

このように、社会体育への移行は、教員の働き方改革と言う側面でとらえられがちですが、それ以外にもこれだけの利点があります。

 

 

先日文科省から、「令和5年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行を図るとともに、休日の部活動の指導を望まない教師が休日の部活動に従事しないこととする。」といった通達もでましたが、こういった通達が出たとしても、現場の「え、部活動指導しないの?」という同調圧力は残ってしまい、結局部活動の指導をすることになる人が出てきてしまう気がします。

文科省はいよいよ本気ですが、大切なのは現場の先生たちの意識を変える事、そして現場の先生が行動することです。

 

 

そして、現場の先生にもできることはあります。

 

それは

 

・子どもたちを社会体育にすすめる事

・部活動の社会体育化についての発信をし続けたり、拡散したりすることで、共感してくれる人やこのことに気付いてくれる人を増やす。

 

です。

 

これらは、言い方は少し悪いかもしれませんが、部活動を成り立たなくするためにも必要な活動です。

2つ目に関しては、同調圧力を良い方に使って「え、休日の部活動出勤なんてどんな働き方してるの、、、」と思わせるような職員集団を作るためにも必要な事です。

 

 

この記事を発信するところから始めてもいいかもしれません。

 

ぜひ皆さんも、部活動をよりよい社会体育という形にするためにも、上の2つを今日から、いや、今から実践してみて下さい!

 

 

たかしでした!

 

 

 

※この記事の最初に書いたインタビューに協力して下さる中学校・高校の教員の方、教員志望の大学生、大学院生、また保護者やお子さん、社会体育方のインタビューも募集しております。

 

もしご協力いただける方がいらっしゃいましたら

j20195543p☆myjuen.jp(☆は@に変えて下さい)

にご連絡いただけると幸いです。

 

よろしくお願いします。