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長田のチラシ作り。

私は西川研究室主催の越後『学び合い』の会において広報を担当している。

今回は、こくちーずに載せるチラシ制作過程における、自分の思考回路を紹介する。

よくブログで、「〇〇に行った」という結果についての紹介を目にするが、私はそこに至る過程で見つける、目的のものとは別の発見というものこそ面白いと感じる。

チラシやポスター作りにおいても、その発見の体験は存在する。


第1章 要素分けされる世界

こくちーず担当者との話し合いで、チラシは横長で作成することになったので、まずは伝える内容の要素とその配置を決めた。図形を用いてその面積的な意味を付加し、キーワードのフォントの大きさの整理、優先順位をつけていく。

西川先生はフリー素材である。

左部分の要素をそれぞれの文ごとに分けてみる。要素の面積のから来るメッセージ性を確認するため、主題部分の黒板を模した図形配置を辞める。ここからしばらく、主題部分の変更はなくなる。

左右の色を変え、左側は一つの大きな要素として緑色で統一しようと考える。副題としてのつながりから、色がバラけない落ち着いた印象を試みようとした。右側は「講演会」だけ要素の中での大きな枠と思ったので、形を加えた。


第2章 方向性の決定

要素的配置が決定したので、次は非言語的要素の配置を考えた。左側、正方形の位置に要素の適した絵を置くことで、見る側に内容を伝えようと考えたのである。

これまでは左側の要素は一つの色で統一しようと考えていたが、単語ごとの意味合いが異なることに着目して、色を別々にしようと考えた。絵を入れる予定の正方形で色を変えることで、隣の文と比較しながら、文の要素に適した色を模索した。

左側と比較して右側は単調だったので色を変え、下部は色なしにすることで非言語的要素を絞ることにした。


第3章 付箋化する文章達

付箋化である。よく私は教育関連でのチラシ作成に付箋化してしまう傾向があるようである。

前にもこんな奴作ったなあ。とか思いながらも平気で同じものを量産するのである。

それまで一体何を目にしてきたのか、まるで成長していない様をさらす。

教育的な意味合いで、主題の黒板も復活した。


第4章 絵の作成

非言語的要素である絵を描き、投入する。色的な共通点を絵にも乗せることで、つながりを感じさせる。

こんな絵柄は描いたことなかったが、絵の大きさや伝える内容を絞ったジェスチャーを考えると、丁度いいかなと思った。

絵の要素も閉じておいた方がまとまり感が出るかなと感じたので、絵に枠をつけた。

この段階で一度ゼミ生に提出し、改善点を聞いた。

曜日の追加、開催場がオンラインであることを伝えることや文の細分化を行ったが、

特に苦労したのは「日時」であるからこその時間の追加、その配置についてである。

何とかまとまりの良い形がないものか、ずいぶん悩まされた。

 

また、文の精査の為、田中大輝(大ちゃん)を投入した。

凝り固まった考えから離れるには、人と語り合った方が手っ取り早い。


第5章 固さからの脱却

革命が起きた。

右側下部の要素の配置が上手く決まった。

時間の配置、日にちとオンラインの位置は、まるでパズルが解けたかのようなカタルシス。

気持ちいい。もう仕事はし終えたなと感じた。

 

 

左側の要素は、長方形の固いイメージから脱却した。


終章 ”が”る”げ”る


広"が"るなのか。広"げ"るなのか。
一つの文字で意味合いが変わる。

これまでは広"げ"る(原文としてそう書いていたと勘違いしてた。)だと思っていた所に、たかしが指摘した。



最終的にチラシがどうなったのか。

是非、越後『学び合い』の会のこくちーずをご覧下さい。
https://www.kokuchpro.com/event/f3537979894095190a9821ee897ddf8e/