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研究室内でのプチ流行語

皆さん、こんにちは!たかしです!

今日は最近西川研究室でプチ流行した言葉を紹介します!

それがトランザクティブ・メモリーです。

 

トランザクティブ・メモリーとは、心理学者のダニエル・ウェグナーさんが提言した言葉で、「組織の誰が何を知っているかを、組織の全員が知っていること」を言います。個人の記憶量には限界があるので、誰かの知識を借りるということですね。

 

全ての人のいう事に耳を傾け情報を得るという事をするには、人間の記憶装置の容量的に不可能であり、もしそれをしようものならパンクしてしまいます。そのため、人間は情報が必要かどうかを判断し、必要な情報だけを記憶しているそうです。

 

そして、もし必要だと思った情報があるならば、それに精通した人に聞けばいい。そこで必要になってくるのがトランザクティブメモリーです。そして、それを活用するためには、普段から多様な人とつながりを作っておくことが大切です。西川研究室や、上越教育大学はまさにこの状態です。本当に恵まれた環境だなと思います。

 

先日、西川研究室の先輩が『学び合い』について相談した相手が、その方の西川研究室の同期の方で、その方に相談した理由は欲しい情報や言葉を正直に、そして端的に答えてくれるからだそうです。

 

これって、誰がどんなことができるかを分かっているからこそ相談する相手を見極めれた、つまり昨年度の西川研究室にはトランザクティブ・メモリーがあったからこそできたことだと思います。

 

 

 

また、私がもう一つ注目している言葉として「心理的安全性」という言葉があります心理的安全性とは端的に言えば「メンバー一人ひとりが安心して、自分が自分らしくそのチームで働ける」ということで、自分らしく働くとは「自己認識、自己開示、自己表現ができる」ということだそうです。

 

要するに「安心してなんでも言い合えるチーム」が心理的安全性の高いチームだという事がいえます。この心理的があれば、メンバーを信頼し、尊重できるようになるそうです。自分で言うのも大変恐縮なのですが、西川研究室は心理的に非常に安定しています。

 

研究室の中では多少ぶっとんだ発言があってもだれも否定したりバカにしたりすることはなく、そのことについて真剣に考えたり議論したりします。その雰囲気を作っているのはやはり西川先生ではないかなと思いました。

 

学年単位で行われるゼミ(私たちは学年ゼミと呼んでいます)では、西川先生に質問を投げかけて、それに対して西川先生が答えるといった形で行っております。その質問の内容ですが、西川先生は「森羅万象天地間なんでも答える」とおっしゃっているので、『学び合い』のことやそれ以外の教育のこと、人生の幸せ、プロポーズの時期まで質問するゼミ生がいます。

 

しかし、何を聞いても西川先生は真剣に答えます。この西川先生の姿勢によって私たちは「あ、何を聞いてもいいんだ」と思うことができます。そしてその姿勢はゼミ生に広がり、やがてゼミ内でなんでも言い合える、すなわち心理的に安全な集団が出来上がっているのではないかと考えました。アドバイザーである西川先生は、表現が適切かどうかが微妙ですが「背中で語っていて」、それをゼミ生が読み取っている結果ではないかと思いました。

 

私が現場にでたら、トランザクティブ・メモリーがあり、かつ心理的安全性が高い西川研究室のような集団が作れればいいなって考えています。自分の課題に対して誰に頼ればいいのかが分かる集団、そして何を言っても、失敗しても恥ずかしくないと思えるような集団を作ることが理想の学級経営ではないかなと思います。極論、そのような状態になって、教師が言わなくても子どもだけで全部できちゃうようになれば完璧ですね。

 

 

トランザクティブ・メモリー、心理的安全性についてもっと知りたい!と言う方は、下記の書籍を紹介しますので、そちらをご参照ください!

 

 

以上、たかしの妄想でした!

 

 

 

トランザクティブ・メモリーについて

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心理的安全性について

https://www.amazon.co.jp/dp/4023317284/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_rlegFb3PEKJ6B