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今の仕事を辞めて大学院で学ぼうとしている方へ(お金の話)

 

 みなさんこんにちは(もしくはこんばんは)。

 

 西川研究室M2のしーちゃんです。自分で自分のことを「しーちゃん」と書くのは何だか変な感じですが、西川研究室での呼び名はこれなので、「しーちゃん」にしておきます。

 私は3年間常勤講師として働いていた私立の学校を辞めて教職大学院に入りました。大学を卒業後すぐに院に進学するストレート生や公立学校から派遣される現職院生さんがほとんどの中、ちょっと変わり種です。

 今回は、大学院に進学してから感じた「お金についてのお話」。少々長くなりますが、お付き合いいただければうれしいです。

①1年目は住民税の支払いが大変!

 住民税は前年度の所得をもとに算出された額を納めることになります。仕事を辞めて実質無職になり、学費も払わなければならないのに、住民税は容赦なく襲いかかって(?)きます。働いていた時は毎月給与明細の手取り額しか目に入っていなかったため、自分がこんなに税金を納めているのだという自覚はほとんどありませんでした。また、住民税は1月時点で住民票がある自治体に納めることになるので、M1のときは新潟に住んでいるものの、けっこうな額になる住民税は県外の自治体に納める、というよくわからないことになっていました。

 こうした実際の税金の仕組みは、仕事を辞めたことによって初めて知ることができました。

②入学前に教育訓練給付金について調べるべし!

 

 私が所属する上越教育大学大学院の専門職学位課程(いわゆる教職大学院)には、「専門実践教育訓練給付金」を受け取れる制度があります。一般企業等を辞めて大学院に進学する方が主な対象になります。

(詳しくはこちら→https://www.mhlw.go.jp/content/000571214.pdf)

 

ただし、注意が必要なことが1つあります。支給対象であっても、事前に「訓練前キャリアコンサルティング」を受けていなければ給付金を受け取れないということです。私は大学の学生支援課で給付金の話を聞き、ハローワークに喜び勇んで行ったものの、キャリアコンサルティングを受けていなかったためにすごすごと帰らざるを得ませんでした。私は「それでも、失業手当はもらえますよね?」と窓口の人に聞けるような鋼鉄のハートは持ち合わせていなかったのです。さようなら、私が払った雇用保険料…。

③事前にどれくらい貯金すればいいの?

 

 講師をしていた3年間で「当時の1か月分の手取り額×1年分」くらいは貯金できていたと思います。ですが、大学院に入って1年たたずにその貯金は底をつきました。学費はもちろん、環境ががらっと変わるので生活費も思いのほかかかるのです。特に新潟に戻ってからは車で移動するようになったのですが、車の維持費にこれほどお金がかかるとは思ってもみませんでした。

 私は(運の良いことに)実家が近くあるため、住居費等がかからないので何とかなっています。もしそうした支援を期待できないなら、進学前にある程度まとまったお金が必要になります。なお、上越教育大学には寮があるため、寮に入れば住居費はかなり節約できると思います。

 

以上、大学院に入学してから感じた「お金の話」でした。あくまで私の体験談なのですが、今の仕事を辞め、大学院に進学しようと考えている方の参考になればと思います。

 

 私は「仕事を辞めて上越教育大学の教職大学院に進学して良かった」と心から思っています。いったん働いた後も学び直せるような柔軟性のある世の中になることを願っています。